『嫌われる勇気』-今の時代に必要な「生き方」の答えが詰まった一冊

世の中には数多くの自己啓発書があふれていますが、本当に「自己を啓発」してくれるような本は一体どのくらいあるのでしょうか。私もこの手の本をたくさん読んできましたが、これといった本に出会うことはなく、最近では自己啓発ジャンルの本を読むことすらしなくなっていました。

この本も「ありがちな自己啓発本だろう」としか最初は思っていなかったのですが、売れ行きが伸びていることやAmazonのレビュー内容に「心理学」というキーワードが散見されることから興味を持ち、今回買って読んでみたのです。

そして、読んでみた感想。巷の自己啓発書とは全く違う内容で、この本をきちんと読めば他の自己啓発書はいらないと率直に思いました。勇気をもって自分のことを受け入れることから全てがはじまるというのは、ある意味真理なのではないでしょうか。

「好かれたい」「評価されたい」と自分の意思をゆがめて、他人の人生を生きてしまう。知らず知らずに自己を犠牲にしてしまうから、苦しくなる。本来、自分らしく生きようとするなら他の人に嫌われようとも気にする必要なんてないんですよね。

こういった本質的な話は、どうしても感覚的な内容になってしまいがちです。この難しい感覚的な内容を「迷える青年」と「哲学者」の対話をいう形に落とし込みストーリー化することで、心理学を知らない人でも内容をきちんと理解できるようになったというのは、この本が残した大きな功績なのではと思います。

子どもに対して「ほめる」「しかる」のではなく「感謝の気持ちを伝える」というアプローチを取るべきだという話も、この本があったからこそスッと自分の中に落ちてきたのではと感じています。

アドラー心理学の良し悪しは別として、自己啓発書と呼ばれるものの元となるエッセンスがたくさん詰まっています。理解しながら読み進めると結構時間はかかりますが、それだけの価値はあります。読む前と後では、抱えている対人関係の悩みに関する考え方が大きく変わることが体験できると思います。

普段こういう自己啓発書を敬遠している人こそ、読んで欲しい一冊です!

【追記】著者とホリエモンとの対談もオススメ

ホリエモンのサイトに対談ページもあります。実際のライフスタイルと本の内容が上手くマッピングされているので、この対談を読むとより実生活へと取り込みやすくなると思いました。

「ゼロ」「嫌われる勇気」 堀江貴文×岸見一郎×古賀史健 鼎談【前編】

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