地方には大きな可能性がある。これからの生き方を「里山資本主義」から学ぼう。

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地方創生という言葉を最近よく耳にします。国の重要な政策の一つではありますが、具体的にイメージできる人は少ないはず。私もその一人でした。

この本には、地方創生を実現していくためには実際にどうい取り組みをしていけば良いのか、上手くいっている自治体を例に挙げて詳しく書かれています。

また、本を通じてその地方に住む人たちの生き生きとした生活を知ることで、東京で消耗している人たちが「これからどう生きるか?」を考え直すきっかけにもなるでしょう。

私が本を通して重要なポイントだと思った部分を、ピックアップしてみたいと思います。

サブシステムを用意する

地方で暮らすと聞くと、どうしても収入が下がるイメージを持ってしまいがちです。それは、どうしても資本主義(マネー資本主義)から完全脱却するという前提で話を考えているからではないでしょうか。

この本で提唱する里山資本主義は、そのマネー資本主義と並行してサブシステムを用意しておこうというもの。エネルギー、食べ物、水といったものを外部のシステムに頼らずに調達できるようにな仕組みを作っておくことは、とても理にかなっているのではないでしょうか。

エネルギーの自給自足

本の序盤に出てくる岡山県真庭市の例が非常に分かりやすいでしょう。簡単に説明をすると、真庭市は昔は林業が盛んだったのですが若者が都会へと出て行くようになったことで、膨大な量の資源(木材)が放置されたままになっていました。

その木材を何とか活用できないかと「ペレット」という木材の加工品を作り、それをストーブなどの燃料として使うことを提唱したのです。外部から燃料を仕入れなくても良くなった分、燃料費が下がったというわけです。

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また、木材をペレットに加工するためには人手が必要。ということで、新たに雇用も発生します。つまり、資源を有効活用と地域内で経済を循環させることが両立できる、とても価値のあるビジネスモデルが生まれたということです。

真庭市と同じ状況で困っている地域は、日本全国至る所にあるのではないでしょうか。つまり、地域内でエネルギーを自給自足できる地域がたくさんあるということ。今まで燃料費として払ってた費用を別のことに回せば、新しいビジネス創出にも活用できそうですよね。

日本はエネルギー資源が無いわけではなく、使おうとしてなかっただけだということが分かります。これが進むと、地方の自立に一歩も二歩も近づくのではないでしょうか。

地産地消のフル活用

昔から言われていることですが、地産地消というのはやはり地方創生には欠かせないのです。大量生産で仕入れた食べ物を安く販売する従来のモデルだと、どうしても価格競争に巻き込まれてしまいます。

でも、食べる分だけを確保しようと思ったら、マネー資本主義に飛び込んで行く必要はないんですよね。食べる分の野菜は自分たちで作り、余った野菜は地域の人たちと「交換」する。あくまで地域内で循環させるわけです。

マネー資本主義が何かのきっかけで崩れてしまったら・・・と思うと、こういう地方の経済圏にいるのも悪くないかもという気になってしまいますね。少なくともこういうサブシステムを近くに作ることができれば、生活の豊かさは大きく上がるでしょう。

地方の魅力的なビジネス

都会でサラリーマンをしていた人が地方に住んで、小さなビジネスをはじめる。そういう人がはじめるビジネスって、都会の人たちから見るととっても魅力的に映るんですよ。この瀬戸内ジャムズガーデンはその代表例となるでしょうか。

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地方に魅力を感じて地方に住み始める人が始める商売なわけですから、そりゃあ人気でますよね。これからこういった動きは加速するのではないでしょうか。

まとめ

地方に持っているイメージは、この本を読むと大きく変わるはずです。これからどうやって生きて行くのが良いのかというヒントは、東京のような都市部ではなく地方にこそあります。

ジワジワと広がっているので気づかない人が大半だと思いますが、地方へと活動の拠点を移す人も増えています。これを機会に、将来の生き方・働き方を見直してみるのも良いでしょう。

価値観を大きく変えてくれる可能性のある本です。ぜひご一読を。

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