太田出版による「酒鬼薔薇聖斗『絶歌』は少年犯罪の理解に役立つ」という不可解な言い訳

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久しぶりに腹の立つニュースだったので、話題として取り上げてみます。

「絶歌」元少年Aの手記の太田出版「出版を継続する」【神戸連続児童殺傷事件】

これ以上でも以下でもない、私の意見。

被害者の遺族の心情を煮えたぎらせてまで、社会的な問題提起をする必要ってありますかね?

沈痛な気持ちになっている遺族側に対して真摯に話をして、事前に出版の了承をもらっているなら何ら問題はありません。ところが、今回は出版した後で両親に理解してもらうように努力するという酷い話。

理解してもらえないならそれはそれで良しっていうことにほかなりませんからね。ここまで無理して出版した背景が気になります。まず誰がこの話題を持ちだしたのか、想定される批判を無視してまで出版させようとした理由。

表向きの言い訳はこちらに書かれています。とにかく長いので一部だけピックアップしてみます。

 彼が類例のない猟奇的犯罪を犯しながら、比較的早い時期に社会復帰を果たしたのは、少年法が存在したからです。法により生きることになり、社会復帰を果たした彼は、社会が少年犯罪を考えるために自らの体験を社会に提出する義務もあると思います。
彼の手記には今にいたるも彼自身が抱える幼さや考えの甘さもあります。しかしそれをも含めて、加害者の考えをさらけ出すことには深刻な少年犯罪を考える上で大きな社会的意味があると考え、最終的に出版に踏み切りました

体験を社会に出す義務なんてありませんよ。誰もその可能性に言及しないのが怖いところですが、この本を読んで崇拝する人や模倣する人が出てきたら誰が責任とるんですかね。

そもそも、読む人がこの本をもとに少年犯罪を無くそうと活動するとは到底思えません。興味本位で買って「うわーこいつ頭おかしい」「怖いなー」「気をつけないと」で終わるだけ。これは断言できます。

<神戸児童連続殺傷>「加害者手記」書店、図書館が対応苦慮

こういう風に自主規制をかけている図書館や書店のほうが、社会的意義について真剣に考えていると思うんですよね。話題になっているので、販売すれば必ず売れます。その本をあえて売らないということは結構な決断ではないでしょうか。

この騒動がブロガーやYouTuberにも飛び火しています。特に長谷川氏の投稿は世間の批判とは少し違った角度で書かれていて、コメント欄では賛否両論が飛び交っています。といっても長谷川氏は基本的にミーハーなネタを炎上させるというアプローチが多いので今回も狙い通りの結果になったんじゃないかと。

というわけで、注目度の高い話題でもあるし、個人的にもどういう着地になるか気になることもあり、しばらく様子をウォッチしていきたいと思います。

↓太田出版は根強いファンがいるだろうから、こういうアングラな本を淡々と出していればよかったのになぁ。。。

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