【書評】強い組織と圧倒的な成果に直結するヒントがここにーー三木谷浩史「成功のコンセプト」

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日本の中で「楽天」という会社を知らない人はほとんどいないでしょう。楽天市場で大成功を収め、球団も持ち、新しい事業にも次々と取り組む。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの同社は今後も変わること無く続くでしょう。

大企業と呼ばれる規模になっても未だ衰えない同社の強さはどこからやってくるのか。この「成功のコンセプト」には、仕事で成果を出すためのエッセンスがギュッと詰まっています。5年ほど前の本ですが、普遍的な内容が多く今でも十分に使えそうです。

天才に勝つためには、自己否定して「改善」するしかない。

この考え方、好きですね。毎日一歩一歩進んでいる中で、一気に十歩進むような天才が現れることがあります。動きの早いインターネット業界だと、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのような人が次々に登場するのです。

そういう人たちに才能で立ち向かってはいけない。今までの自分のやり方を否定しながら、着実に前に進む。PDCAサイクルを超高速で回転させるほかないと、三木谷氏は本の中でも述べています。才能が無いから諦めるのではなく、才能が無いからこそ工夫するという考えは日本人向きなのではないでしょうか。

仕事を改善する際は、少しずつではなく一気に変える。

楽天の強さの秘密は、業務の仕組み化がハイレベルで行われているところにあります。業務をマニュアル化して運用していくだけであれば、どの会社でもやっているでしょう。PDCAサイクルに乗せて少しづつ改善している会社もあるでしょう。

でも、それだけでは他の会社と同じなわけで。楽天の場合は、「そりゃ無理だろ」という目標を立てます。しかも、KPI付きで。大きな目標を立てると、今までのやり方そのものを見直す必要があります。でも、実際にやってみると案外できるもの。

こういうアプローチを取ることで、やり方を常に考えなおす癖がつきます。そして、皆が「やればできる」と考えるので、素早く、アグレッシブに動く。そりゃ強い会社にもなるわなと思うのです。

より仕事を楽しみ、より上を目指すために。

決して自身の成功体験を語るだけ、楽天の凄さを語るだけの本ではありません。組織の一員として働く人全てが最高のパフォーマンスを出していくために必要な考え方が全て詰まっています。

仕事で行き詰まっている人、より大きな成果を出していこうと思っている人は、一度読んでみるといいでしょう。知らず知らずに思考停止してしまっていた自分に気づくかもしれませんよ。

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