【書評】貯金ができない人は、小説「貯金兄弟」を読んでみよう。

専門用語が多い小説は得てして読みづらいのですが、半沢直樹シリーズのような例外もあります。物語が圧倒的に面白ければ、読み進めることが苦にならないどころか業界知識も一緒に身につくんですよ。

今回紹介する「貯金兄弟」も、そんな例外のうちの一作です。タイトルが気になって買ってみたところ、大当たり。これ、超面白いです。そのうち人気が出てドラマ化されるんじゃないでしょうか。
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あらすじ(Amazonより)

大卒で広告代理店に勤める浪費家の兄と高卒で消防士になった節約家の弟。幼くして母を亡くしたため、互いに助け合う仲のいい兄弟だったが、人生設計も金銭感覚も正反対。さらに、ある事件をきっかけに、兄は弟に嫉妬と憎悪を募らせていき…。両極端の2人にみるお金との賢いつきあい方とは?貯金からカードローン、住宅ローン、保険、老後資金までがわかるマネー戦略ノベル。

貯金する弟に、散財する兄。

幼少期にお金が無くて苦しい思いをしてた2人ですが、進む方向は全く別。弟はお金で苦しむことはしたくないと、お金の知識を得て節約を重ね、手堅い職業に就きます。将来の夢のため、コツコツと貯金もしていきます。

一方で、お金は使ってこそ意味があると考える兄は、派手に使います。努力して一流の広告代理店に就職した後も、その散財っぷりは止まりません。まさにアリとキリギリスという言葉がふさわしい2人。

この極端な話がとことんリアルに描かれてまして。どうやって10円を節約するかという話から広告代理店の接待事情まで、生々しくて怖くなるんですが、それが逆に面白いのです。

役に立つマネー話が満載!

この作品がすごいのは、内容が面白いだけではなくて役立つマネー話がたくさん登場してくるたころ。

  • 銀行は都市銀行、地方銀行、ネット銀行どれを使うべきか
  • 普通預金、定期預金、貯蓄預金を使って毎月確実に貯金する方法
  • 定期保険、終身保険、養老保険の違いと自分に合った保険の選び方
  • 家を買うときの住宅ローン金利は固定と変動どちらを選ぶべきか

この手の話題はとても大切なのですが、理解するのが非常に難しいんですよね。この内容も、本作を読めば完璧に理解できるようになります。ちょっと感動すらしましたからね。

もちろん、単純に面白い小説が読みたいという人にも最高におすすめできる一冊です。ぜひポチってみてください。