苦労して大卒を採用するよりも、優秀な高卒を4年間かけて育てた方が良いのでは。

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文科省から昨年末時点の高卒内定者データが発表されました。

平成28年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(文部科学省 2016年2月12日)(PDF)

卒業を迎える3月を待たずして90%超えという状況は、実に25年ぶりとのこと。景気の底だった13〜14年前と比べると、その差は歴然です。景気回復による慢性的な人材不足もその一因かと思われます。

高卒の内定率がこれほど高いなら、大卒はどうか。同じく文部科学省から発表された、昨年12月1日時点の内定率データがありました。

平成27年度「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」(PDF)

12月1日時点で85%を超える高い水準なので、3月末の時点ではほぼ100%になることは間違いありません。景気がいいですね。

でも、これを見てふと思ったのです。

優秀な大卒を採用するのは有名企業でも難しくなってきている。それならいっそのこと、優秀な高卒を4年間かけて育てた方が良いのではないか?

私は以前から下手な大学(例えばFランクと呼ばれる大学)を卒業した学生よりも3年間の教育を終えたばかりの高校生のほうが優秀だと考えています。Fラン大学の人には申し訳ないですが、事実だと思うのです。

でも、よく考えてみれば当たり前なんです。3年間、授業・勉強・クラブ・バイトを続けてきて鍛えられた身体のまま社会に出て行くので、仕事を始めるには最高の状態なのです。一方で、4年間遊び続けてきた大学生はというと・・・言わずもがなですね。

もちろん高校生は大学生に比べると社会経験や専門知識は圧倒的に足りていません。でも、その分大卒より4年間早く仕事を始められます。それだけの時間があれば、大卒の社員なんてキャッチアップするどころか楽勝で追い越せます。

日本で会社員として働く上で、大学の四年間や大学院の六年間の学業経験が必須になってくるケースは余程の専門職でない限りまずありません。大学教育と社会が上手く繋がっていないということになります。

その点、ノルウェーは高校と大学の立ち位置が明確に分かれていて、上手く機能しているなと思います。日本が本当に目指すべきはこちらのアプローチでしょう。

世界主要国の大学進学率、大学入学年齢はこうなっている!―ノルウェー:大学入学年齢平均:30歳
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/541

企業の人事の担当者は、新卒採用=大卒という考え方で頭がガチガチに固まっていると思いますが、本当に大学生を採用したほうが会社のためになるのか、長期的な視点で考えたほうがいいと思いますよ。そして、採用アプローチを変えてしまいましょう。例えば・・・

「有名大学を対象に採用活動を行っているけど、いい人が全然採用できない」という場合は、学業レベルの高い「高校生」にフォーカスして採用をかけてみる。

もちろん給与は大卒と同水準です。そして、大学進学と就職で悩む人には「本人が希望して会社が通学させるだけの価値があると判断すれば、授業料を会社持ちで通学できる」というオプションを提示すればいいんです。めちゃくちゃ人が取れますよ。

こういう採用を実際に行い、1つのモデルケースが出来れば就活のあり方も大きく変わるかもしれません。人事責任者の方、ぜひやりましょう。

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