クルマを買って改めて分かった「クルマを持たないこと」の合理性

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毎年のように言われている「クルマ離れ」に関する話題について書いてみます。約1万人を対象としたアンケート結果によると、クルマを買いたい人が3年間で5%ほど減少したらしい。

「クルマを買いたい」人、減少(ITmedia 2016年2月15日)

自動車メーカーの人は認識があるのかどうか知りませんが、この結果が表すものは「クルマ離れした人が増えた」というよりは、合理的でコンパクトな暮らしをする人が増えたからだと私は考えます。

特にクルマの購買意欲が少ない関東圏において、ここ数年で変わってきたことをざっと挙げてみます。

1.人口増(毎年10万人づつ増えている)
2.自動車価格の上昇
3.カーシェアリングの普及
4.地下鉄私鉄の連携
5.格安バス便の増加

思いつくだけでもこれだけあります。これを見るだけでも分かりますよね。

簡単に言うと、「クルマを所有しないとできないこと」がほとんど無いのです。

まず東京はどこに行っても人が多い。当然ながら一般道も高速道路も混雑しています。なので出かける場合は間違いなく電車移動のほうが楽。この時点でクルマに乗る必要性がガクッと下がる。

それでも自然が多い場所に行く時など、クルマに乗りたい時は当然ありますよね。その場合はカーシェアリングを使えばOK。関東だとステーションも多いので予約もすぐ取れますし。

それでも私のように東京にいながらクルマを買う人もいます。そういう人はほとんどの場合、費用対効果を度外視しているのではないでしょうか。もちろんドライブは楽しいですが、東京都内は本当にドライブに向いていないなとクルマに乗ると毎回のように思います。

参考までに、私がクルマを買って良かったと思うことと、良くなかったと思うことを箇条書きにしてみました。

◯良かったこと

1.移動範囲が広くなった
2.天候や時間に関係なく外出できるようになった

✕良くなかったこと

1.出費がかさむ(駐車料金,ガソリン,メンテナンスなど)
2.駐車場を見つけるのが難しい
3.都内移動・郊外移動どちらも混む
4.道が狭い

私は完全に週末ドライバーなので、ガソリン代はほとんど掛かりませんが、それでも年に数十万円は維持費がかかるはず。一方で乗った分のメリットを十分に享受できているかというと微妙です。

犬をドッグランに連れていけるようになったりと良い面もありますが、基本的に都内での移動は混んで時間がかかる上、駐車場の空き待ちでも時間がかかります。かといって郊外に出かけようにも、結局渋滞にハマってしまう。

これらを考えると、関東在住や若い人がクルマを買わないのは至極真っ当かつ合理的のように思えます。むしろ、積極的にクルマ買う理由を考えるほうが難しいのではないでしょうか。

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じゃあ、みんなが「クルマを買いたい」と思うためには何をすればいいのか?

「クルマ購入者の費用負担を大幅に減らす」仕組みを導入すれば良いのです。多くの人がクルマを買わなくなった理由は、「とにかくカネがかかるから」でしょう。これ以外の理由なんてほとんど無いはずです。

例えば都内23区で駐車場を借りようと思ったら、安くて毎月2万円〜3万円を払う必要があります。毎日クルマに乗る人以外にとってこの金額は高すぎでしょう。これを上手く解決する方法はないでしょうか。

例えば、もし自動車メーカーが「ディーラーで車を買った人には1台分の駐車場を2年間無料で貸します」みたいなサービスをしてくれたら、クルマを買う人は増えるんじゃないでしょうか。

ここ数年、アベノミクスによりクルマ含む物価が全体的に上昇していますが、それを支える家庭全体の収入額は数年前からほぼ横ばい状況です。

年齢階層別の収入や負債の推移をグラフ化してみる(2015年)(最新)(ガベージニュース 2015年5月20日)

収入は一定で自動車価格は高騰。どう考えても購買意欲が増える見込みはありません。今は幸いながら海外販売が好調のようですが、こういう時だからこそ政府と連携するなりして本格的な対策を考えていくべきなのでしょう。

 

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