私は駒崎弘樹さんのことを誤解していた。

 

最初に白状すると、私は今までNPO法人というものをずっと「うさん臭い団体」であり、育児支援のNPO活動で有名な駒崎弘樹氏のことも「そういう人なんだろうな」と思っていました。

でも、完全に誤解していました。

本人に一度も会ったことがないのに感じる、もの凄い罪悪感・・・。では、なぜそう考えるようになったのか。きっかけはKindleストアで偶然目に入ってポチってみたこの本でした。

9年前の前の本ということもあり、駒崎氏もまだまだ若い。良くも悪くも荒削りな言葉遣いとともに、フローレンス立ち上げの経緯が生々しく描かれていました。これがまた本当に面白くて、ページをめくる手が全然止まりませんでした。

駒崎氏の経歴を超ざっくり書くと、高校生の時にアメリカ留学、大学時代にITベンチャー社長を務め、卒業後には社会問題に目を向け、自ら解決すべくNPO法人フローレンスを立ち上げた。

その経歴だけを見ると「分かりやすい勝ち組」と思ってしまいそうですが、全然そんなことはありません。私たちと同じように悩み、私たちと同じように苦しみ、私たちと同じように努力を重ねてきた。そんな方なのです。

私が誤解していたのはここで、良い家に育って苦労もせずにトントン拍子で今のポジションに就いたのだと思い込んでいました。不思議と苦労を感じさせない雰囲気があるんですよね。何故なんでしょう。

では、どこが私たちと違うのか?

大人になって社会に出たあと、「世の中を良くするため、何をするか」が違っているだけ。会社(営利組織)に入って経済を支えたいのか、NPOで社会問題を解決したいのか。本当にそれだけの違いなのです。

病児保育という大きな社会問題に注目した駒崎氏の気づきは素晴らしいと思いますが、よく考えるとこれは「企業から新しいサービスや商品が生まれる時と全く同じ」だと気付きました。何かの課題を解決するためにソリューションを生み出す。全く同じじゃないですか?

そういう風に、「会社もNPOも基本は同じなんだ」という価値観を持つ人が増えていけば、より多くの人が社会問題に関心を持つでしょうし、ベンチャー気質を持ったNPO法人もたくさん生まれるのではないでしょうか。

そして、それが当たり前になった暁には・・・今をときめくCEOとして、ITベンチャーだけではなくてNPOの代表が取り上げられるーーそんな時代が来ると素敵だろうなぁと思っております。

というわけで、本の内容には触れたのは本当に最初だけというすごい読書レビューになってしまいましたが、結局何が言いたいかというと「駒崎弘樹は熱いオトコだ」ということなんです。

ぜひこの本を読んで、その熱量を直接感じ取ってもらえると幸いです。

認定NPO法人フローレンス
http://www.florence.or.jp/