「保育園落ちた日本死ね!」と書く前にできること。

はてな匿名ダイアリーに投稿された女性の投稿が話題を呼び、国会前でデモが行われる事態にまで発展しています。ネット上で集まった署名も2万件を超える規模に膨らんでいるらしい。

【保育園落ちたブログ】「日本死ね!」とつぶやいた女性が現在の心境を明かす 「正直、反応の大きさに驚いている」ととまどいも…(2016年3月9日 Livedoorニュース)

この騒動が国の育児支援策の強化につながればいいなと思う一方で、この意見に対して手放しで賛同できるかというとそうでもありません。実態を訴えるほかにも取りうる手段はまだ残っていると思うからです。

東京都は人口が増え続けている

この問題を考える時に、前提条件をきちんを捉えておく必要があると私は思います。東京都の人口推移データを見るとわかる通り、ここ15年ほど毎年10万人ペースで人口が増えています。

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先日ニュースでも報道されていたように、日本全体の人口はついに減少へと転じました。より一層東京に人口が集中しているということなので、あらゆるものが「混雑」するのも当然なわけです。

待機児童数は減少してきている

上の増加人口にはもちろん子どもも含まれています。なので何も対策を打たないと待機児童数が増えるのは明らかですが、実際のデータを見てみると意外なことにここ数年で待機児童数は大きく減ってきているのです。

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少子化により減少している点もあるかと思いますが、国が子どもの受け入れ場所を増やしてきたことがこの結果につながっていると考えるのが自然です。

なので、連日のニュースを見て「政府は子育て支援を蔑ろにするな!」と思った人がいたとるすると、考えを改めたほうが良いかもしれません。むしろ、かなりのスピードで動いていると思いますよ。

「一億総活躍社会」という言葉の意味

この言葉の意味を自分の好きなように捉えすぎている人がいるのも、こういう「怒り」を生む原因なんじゃないかと思います。一億総活躍会議のWebサイト中にこう書かれた資料がありました。

若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会、それが一億総活躍社会である。すなわち、一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、それぞれの能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会を創る。そのために、一人ひとりの希望を阻む、あらゆる制約を取り除き、活躍できる環境を整備する。

一人ひとりが活躍するための制約を取り除くということですが、「活躍」という言葉の意味は人それぞれ。やりたい仕事をやってお金も稼げて子育てもやる。みんなそれを目指すから苦しくなるんじゃないのかなと私は思います。

優先順位をつけることで選択肢が生まれる

ここが一番大切だと考えています。

[前提条件] ・東京は人口が増え続けている

[実現したいこと] ・便利な場所に住みたい
・子育て支援が充実している場所に住みたい
・自分のやりたい仕事をしたい
・子育てにお金がかかるから働きたい
・子育てをきちんとやりたい

本当に優先したいことは何なのかを、改めて考える必要があります。優先順位がしっかり固まってくると、取れるアクションも増えてくるはずです。極端な例ですが、実家に住みつつ働き口を探すという選択肢も出てくると思います。

国が育児支援の強化策を導入するにしても、受け皿となる保育士が圧倒的に不足している現状も踏まえると、数年先になってくるのは間違いありません。

国の動きを待つよりも、思い切って捨てるものを決めて動いたほうが、子どもにとっては幸せだと思うんですけどね。賛否両論あると思いますが、私はそう思います。

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