インターネット放送局「Abema TV」に立ちはだかる「通信制限」の壁

サイバーエージェントとテレビ朝日が共同運営をインターネットテレビ局「Abema TV」が開局、それに合わせて公式アプリもリリースされました。

AbemaTV
AbemaTV
無料
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App StoreやGoogle Playの無料ランキングではすでに1位を獲得。少なくとも出だしは好調のようですね。

私も早速ダウンロードして1時間ほど使ってみました。そこから見えた、人気の理由や改善すべきポイントを1ユーザーの観点でまとめてみたいと思います。

アプリの完成度は極めて高い

1. 軽快な動作

アプリを触るとすぐに「完成度が高い」と感じました。まず、起動が早くて動きも早い。チャンネル切り替えもサクサク動く。

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2. 番組数が多い

どれを見ようか悩むくらい番組数が多い。ニュース、バラエティ、経済、自然、アニメなど計24番組も視聴可能。懐かしアニメの専門チャンネルもありますよ。

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3. 快適なUI

コンテンツが多いと複雑になりがちなUIも、シンプルで分かりやすい。番組表もスマホで十分チェックできるレベル。

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4. 本当の視聴人気が分かる

人気番組がひと目で分かる点も良いですね。テレビの視聴率って一日遅れの上に本当に人気なのかどうかが分からないんですよね・・・。

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5. 過去放送も閲覧可能

有料になりますが、見逃してしまった番組を見ることも可能。無料プランとの違いはほとんど無いのであまり需要は無い気がする。

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何て素晴らしいアプリなんだ。

お世辞ではなく率直にそう感じました。無料でここまでのサービスが使えるのは「素晴らしい」の一言に尽きます。

しかし、気になる点がいくつかあったのも事実です。もちろんCAやテレビ朝日の人は分かっているだとは思いますが。

気になった点

1. Abema(アベマ)が発音しづらい

なぜ「Ameba TV」にしなかったのか・・・呼びづらいし覚えづらい。と思っていたらCA藤田社長がブログで書かれていました。承知の上のようです。

2. 通信が発生し続ける

Abema TVはインターネット放送局なので、避けようにも避けられないこの問題。インターネット環境がスマホだけという人には間違いなくキツイ。

もちろんデータ量を圧縮したりと通信料を減らす工夫をしているとは思いますが、それでも動画の容量は大きい。テレビ番組を見ているうちにパケ死する人が続出するでしょう。

私ならこうする

ここからは私の予想です。このまま行くと、TVCMを行っている間はユーザー数が増え続けるものの、CMを止めてしばらくするとユーザー数が減っていく。

なぜ減ると思うか。

まずは通信制限の問題。スマホしか持っていない人がテレビの見すぎで通信制限に引っかかったら、Abema TVの利用を控えるはず。LINEやSNSの通信が遅くなったら困るから。

次に、利用時間帯の問題。テレビはYouTubeと違って「常に流れている」コンテンツ。なのでスキマ時間に1本見て終わり、ということができない。

見るためにはまとまった時間が必要になるですが、一番時間が取れそうな自宅のリビングだとテレビそのものを見ますよね。となると、残るはお風呂や布団の中くらいでしょうか。

どう考えてもキツイ。なので、私ならこうします。

通信キャリアと提携して、Abema TVのデータ通信料を無料にしてもらう。

もちろん、CAとテレビ朝日の費用負担は重くなります。でも、この放送局が目指すのは圧倒的な視聴者数のはずなので、まずはそこを取りに行かないといけない。

そして人が集まったら、Abema TV専用の広告枠を作る。そこで独自の広告商品を販売しながら運用費を回収する。それが一番手堅い打ち手なのでは。

今のAbema TVはTVCMがそのまま流れているので、2つの広告が同居する形になりますが、それくらいやらないと今の品質で運営を続けていくのは厳しいんじゃないかと思います。

もしかすると画期的なビジネスモデルがあるのかもしれませんが。いずれにせよ半年くらいすれば、どういう方向に進むかハッキリしてくるはず。楽しみにしています。