映画「この世界の片隅に」が素晴らしすぎて、上手く言葉にできない。

この週末に「この世界の片隅に」を観てきました。都内では品切れが続出しているという公式パンフレットも無事にゲット。こういう時は地方住まいのメリットを感じますね。で、内容はどうだったかというと・・・

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公式パンフレット(劇場で販売されているもの)

最高傑作。

でした。映像、声、音楽から劇場内の雰囲気まで、どれをとっても最高過ぎました。物語に没頭しすぎて、理由が分からない涙が自然と流れていました。観終わった後には、ほんのり心が温かくなる不思議な余韻。言葉にしてしまうことが勿体ない、そんな作品です。

楽しい映画を見た後って、友だちと「このシーンが良かった」「あれは面白かった」という話をしたくなるじゃないですか。でも、この作品の場合は不思議とそういう気持ちにならないんですよね。それだけ映画の持つインパクトが強かったということなのでしょう。

今年の邦画シーンは「君の名は。」や「シン・ゴジラ」など名作が続いていますが、その中でも本作はダントツのNo.1だと思います。今後同じような作品が出てくるかというと、出てこないでしょう。

映画を見た著名人からも、内容を絶賛するようなコメントが続々と投稿されています。一般的な名作映画は褒める人もいれば貶す人もいるのが常だと思うのですが、本作では絶賛だらけ。とても珍しい現象なのではないでしょうか。

「まともで居ってくれ」

自宅に帰った後、映画の中で印象に残ったシーンを思い返してみたのですが、私はこの場面が一番大切なポイントだったのではと思っています。主人公すずの魅力をストレートに表現する言葉であるだけではなく、映画から視聴者へと投げかけられたメッセージでもあると感じたからです。

この世界の片隅に 中 91頁

この世界の片隅に 中 90頁

今でこそ平和な日本ですが、戦争中ともなると、ありとあらゆることが「普通」でも「まとも」でもありませんでした。日常の生活を「普通」に過ごすことが、どれだけ幸せなことなのか。「普通じゃない」日々の中で、身の回りの小さなことにも喜びを見つけ「普通」で有り続けるすずの姿を見ていると、自分の生き方を見つめる必要があると強く感じるのです。

ただ単純に「感動する」や「泣ける」映画ではありません。自分の家族・人生を大切にしながら生きるという、当たり前だけど大切で素晴らしいことを教えてくれる素敵な作品です。忙しい合間でも、何とか2時間半を確保して観て下さい。何にも代えがたい最高の余韻を経験できることを約束します。

「この世界の片隅に」劇場情報