苦労して大卒を採用するより、優秀な高卒を4年間かけて育てた方が良い理由。

MEMO
2017/8/21更新
最新版のデータにして書き直しました。

毎年文部科学省から発表されている高卒および大卒の内定者データを見ていて思ったことがあったので書いておきます。まずは高卒のデータから見てみます。

参照:http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kousotsu/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/05/19/1385931_001.pdf

98%という数字は、働きたいと思えば(会社や仕事は問わず)ほぼ働き口が見つかるということ。それだけ人手不足が深刻なのでしょう。次に大学のデータも見てみます。

参照:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/05/__icsFiles/afieldfile/2017/05/19/1385998_1.pdf

こちらも97.6%と高い数字。相変わらず人気企業の就活戦争は熾烈ですが、就活氷河期の頃に比べると就職に対するハードルは間違いなく下がっています。

逆に、企業が新卒を採用するハードルは年々上がっているということになります。特に、知名度の低い中小企業は相当キツイはず。僕が大学生だったらそういう会社受けないでしょうし。。。

もし僕がそういう企業の採用担当者だったら、優秀な大卒の獲得は諦めます。代わりに優秀な高卒を採用して、4年間かけて育てます。中小企業が生き残るにはそういう戦略が必要でしょう。

高卒を採用する理由

心身ともに即戦力である

僕は昔から通う価値があるのか怪しい大学(Fランクなど)を卒業した学生より、3年間の教育を終えたばかりの高校生のほうが優秀だと思っています。大学で一括りにするなという声もあるでしょうけども、その中で優秀な人は別の大学に編入するんじゃないでしょうか。

その点、高校生は3年間休みなく授業・勉強・クラブ・(人によっては)バイトを続けています。心身ともにベストの状態で社会に出て行くので、同じペースで仕事を始めることができるんですよね。これって大学生には無いメリットだと思うんですよね。

4年早く社会人になれる

高校生は大学生に比べて社会経験や専門知識に乏しいというデメリットがあります。ただそのデメリットを打ち消す、大卒より4年早く入社できるというで最大のメリットがあります。これだけの時間があれば、大卒の社員に追いつくどころか楽勝で追い越せます。それだけ社会人の4年間というのは濃密なのです。

僕が今まで見てきた会社を見る限り、日本会社でサラリーマンとして働く上で、大学四年間や大学院の知識が必要になることは専門職で無い限り、まずありません。これはこれで社会的な問題なのですが、これが現状の日本の会社なのです。

日本以外の国だと事情が違っていて、ノルウェーの場合は高校と大学の立ち位置が明確に分かれています。「大卒」が意味をなしていない日本が本当に目指していくのはこういったアプローチなのだと僕は思います。少子化によって大学が減るほうが早いかもしれませんが。

世界主要国の大学進学率、大学入学年齢はこうなっている!―ノルウェー:大学入学年齢平均:30歳
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/541

若さは最高の武器である

新卒採用に苦労する企業が増える中、高校生自体の意識も少しづつ変わりつつあるように感じます。若さは未熟と捉えられる一方で、最強の武器でもあります。そのことに気が付いた人は誰よりも早くチャレンジを繰り返すことができますからね。

CAMPFIRE創業者の家入さんのツイートからも、世の中の変化を感じ取ることができますね。

優秀な若手を採用したいので、有名大学の優秀な学生を採用したい、という意見は当然だと思いますが、世の中のトレンドはもう変わりつつあるのかもしれませんね。優秀な人は大卒・高卒に関わらず企業で採用するのが難しくなる時代は、すぐそこまでやってきているような気がします。

というのは少し先の話だとして、少なくとも若さが武器であることは、優秀な人事であればすぐ気づくでしょう。そういったトレンドに敏感な企業は、学歴不問の通年採用に切り替え始めています。

なので、採用に困っている企業は、この動きをいち早く察知して、若い人の確保を全力でやるべきでしょう。

もちろん、「大卒より4年若いからその分給与は安くしよう」とか思考停止なことをやってはいけません。給与は大卒と全く同じにしないと意味ないですよ。

それだけではなく、大学進学と就職どちらにしようか悩む人をスカウトしましょう。もし将来大学に行きたいなら、会社が夜学や通信講座の授業料を負担する。それぐらいやるべきです。

人が取れない会社の共通点って、人をコストと見ていること。人にかける費用は「投資」です。それぐらい本気でやらないとダメな時代です。逆に、ここをしっかりやれば、優秀な人が集まります。

こういう動きは、僕が言わずとも自然とそうなっていくと思います。だからこそ早めにやればインパクトもあるし、採用にもつながるのです。人事責任者の方、ぜひやりましょう。