Clova WAVEをわずか3日で手放してしまった理由

こんにちは。こてつです。ここ数ヶ月の間で、AIスピーカー市場が活発になってきました。10月にClova WAVEとGoogle HOME、年末にはAmazon Echoが発売。今もっとも熱い分野です。

僕もブームに乗るべくClova WAVE(以後Clova)とGoogle HOMEを買いました。しかし、Clovaは3日で売ってしまい、手元にあるのはGoogle HOMEだけ。

なぜClovaをわずか3日で手放したのか。理由はいくつかあるので、書いてみたいと思います。少々長めですが、AIスピーカー検討中の方にはぜひ読んで欲しいです。

Clova WAVEの強みと弱み

Clovaの発表と先行予約のニュースを見た時、真っ先に考えたのはClovaの強みと弱みについてでした。

強み

  • 日本で最初に発売される日本語対応のAIスピーカーであること。
  • 日本で圧倒的シェアのLINEプラットフォームを活かせること。

弱み

  • LINEの家電ユーザーがいないこと。
  • 家電、AI技術のレベルが未知数であること。
  • 開発パートナー少なく日本企業メインであること。

GoogleやAmazonは、既に海外でAIスピーカーを販売しています。また、その他の家電開発でも実績を積んできており、ノウハウも膨大です。

もちろん僕たちがよく知っているスマホやタブレットといったガジェットにも強いです。AIの技術力も世界で随一の存在と言って良いでしょう。

さらに言うと、日本とは比べ物にならないユーザーが世界中にいます。このユーザーからの情報をもって日々商品開発と改良を進めているわけです。

また、数え切れないほどの開発パートナーがいることは、言わずとも分かると思います。

一方でLINEはどうか。

まず、家電を作った経験がありません。この差がまず大きいです。ゼロからのスタートですから。

次に、LINEのユーザーおAIスピーカーを買う人たちとは属性が違うこと。つまり、LINE最大の武器が上手く活かせません。

この状態に加え、開発パートナーの数も圧倒的に少ないです。LINEの魅力が伝わって参加を希望する企業となると、どうしても限定されてくるからです。

つまり、正面から戦うと確実に負けるのです。

では、どうやってライバルに勝つのか。僕はこう考えました。

LINEが日本で勝つには、いち早く日本でスピーカーを発売し、日本語ユーザーのデータを集めながら、超高速でClovaをアップデートし、並行して全LINEサービス連携を接続させる。

日本企業として、日本のユーザー向けに素早く最適化する。それを、GoogleとAmazonが本格参入する前にやる。

それ以外に選択肢は無かったはず。

「でも、LINEなら出来るかも」という期待がどこかにありました。なのでClova WAVEを買ったのです。

Clova WAVEを使ってみた感想

そんな期待を抱きながら、Clovaを使ってみました。家電あるあるですが、開封して実物を取り出す時のワクワク感は何にも代えがたいものがあります。

初期セットアップを済ませた後は、机の上や食卓に置きながら、天気予報や予定を聞いたり、LINE MUSICを流してみたり。アップデートも含め、できることは一通りやってみました。

手を使わず声で操作するという新しい体験は、未来の生活を少しだけ感じさせる素晴らしいものでした。しかしながら、使ううちに不満の方が大きくなってきたのも事実でした。

不満に思った点

  • デカくて持ち運びに不便
  • 音声認識の精度が悪い

▼こちらがClovaの本体です。画像を見て分かる通り、とにかくデカいです。

リビングでの利用を想定しているのだと思いますが、実際にリビングでスピーカーに話しかける機会は、そんなにありません。

LINEと連携していることから考えても、パーソナルアシスタントとして使うほうが合っているはずです。

そうなると、リビング用と個人用のスピーカーがそれぞれ必要になってきます。

1台しか無い場合だと、必然的に部屋の間を持ち歩くことになりますが、ここでネックになるのが大きさです。

せめてこの2/3ぐらいの大きさだったら良かったのに・・・というのが一点目の不満です。

二点目の不満は、音声認識の精度が悪いことです。iOSやAndroidの音声認識に慣れていると(悪い意味で)きっと驚きます。

最初は「僕の発声が悪いのかな」と思い、喋り方を工夫してみましたが、結果的には変わりませんでした。家族の声もあまり認識してくれませんでした。

そもそも、個々人の発声や発音の違いをカバーするのがAI技術なのです。人が機械に合わせている時点でどおかしいのです。その二点がずっと不満でした。

10/6 Google HOME発売

僕がClovaを手放すきっかけになったのは、GoogleのAIスピーカー「Google HOME」の発売でした。

2017年内に発売されるという噂があったので、年末のクリスマスシーズンに合わせて発売されると考えていましたが、それよりも早いタイミングでの発売になりました。

Android端末で蓄積してきた音声認識のデータ(スマホに向かって「OK、Google」っていうあれです)があるので、出そうと思えばすぐにでも出せたのかもしれませんね。

  • Clova WAVEより安価
  • 安価な小型版もある
  • Clova WAVEより小さい
  • Googleサービスを活用

思いつくだけでもこれだけの利点があるGoogle HOMEの登場で、Clovaはかなり苦しい状況に追い込まれたのです。

それと同時に、僕がClovaを持っている意味がなくなりました。6ヶ月のLINE MUSIC聞き放題チケットもありましたが、そもそも使わないですし。

▼この記事でも書いたように、僕は好きな曲だけを取り込んで聞いているので、LINE MUSICが使い放題でもあまり嬉しくなかったりします。

PC内の音楽ファイルをWi-Fi経由でスマホに送る方法

ということで、LINE WAVEのメルカリ行きとGoogle HOMEの購入を決めたのです。

▼このタイミングで、Google HOMEを安く買う方法を調べました。お陰でたくさんの方に読んで頂くことができました。今から買う人は参考にして下さい。

Google HOMEアイキャッチ画像Google HOMEを最安値で手に入れる方法

プラットフォームは2社に集約される

これは僕の持論ですが、スマートフォンがAndroidとiOSに分かれたように、プラットフォームというものも大手2社、多くて3社に集約していくと考えています。

プラットフォームは、その上に搭載されるアプリケーションの多さが最も重要になるわけで、それを作るのは外部の開発パートナーです。開発パートナーは、当然ユーザーが多いプラットフォームで開発したいわけです。

複数のプラットフォーム向けにアプリケーションを開発していけば良いのですが、仕様が異なるプラットフォームそれぞれに対応させるには人も金も必要。そう考えると2社が限界だろうと。つまり、GoogleとAmazon(Alexa)というわけです。

また、AIスピーカーは、アプリ利用が目的もスマホやタブレットと違って、プラットフォームが統一されていることが最も重要だと思っています。スピーカーを複数設置しても、連動できないと効果が十分に発揮できません。

家庭用の家電である点も考える必要があります。スマホやタブレットと違って、スピーカーは買い換え頻度が低いはずです。そうなると、後からいくら頑張っても追いつくことがほぼ不可能になると思うわけです。

まとめ

日本での圧倒的なユーザー数を誇るLINE。これをプラットフォームと呼ぶこともできますが、あくまで「スマホの上に乗っているプラットフォーム」です。iOSやAndroidのように、端末そのものを支えるプラットフォームではありません。

LINE WAVEを発売するにあたっては、その部分をゼロから作る必要があったはずです。それを短期間で作り上げたLINEのエンジニアチームは心底すごいと思います。ですが、GoogleとAmazonが築いてきたものとの差は、あまりに大きかった。

もちろん、これから挽回する可能性もありますが、現状を見ると厳しいでしょう。なので、僕だったら早めに「LINEユーザーを狙う」方向に転換をします。

例えば、月1000円でスピーカーが無料で貰えて、LINEマンガもLINEミュージックも使える!とか。独自の市場を作れると思うのですが、どうでしょう?

▼LINEミュージックが12ヶ月聴き放題になる限定セットがかなりお得です。「スピーカーで音楽が聞きたい」「AI機能は重視しない」という方であれば、買う価値は十分あります。