東京から地方への移住で収入や支出はどのように変わったか。

こんにちは。こてつ(@tepkode)です。

東京から岡山に引っ越してきて2年が経ちました。昨年も似たような記事を書きましたが、その頃に比べるとメリットやデメリットについてより客観的に整理できるようになったと思います。

というわけで、しばらく書いていなかった地方での暮らしについての発信を少しづつ再開したいと思います。今回は「お金」について書いてみたいと思います。お金、気になりますよね~。

ちなみに僕が住んでいるのは中国地方の岡山県という「そこそこ大きな地方都市」です。なのでこれから書く内容はあくまで「この規模の町に住んだ場合」のもので、過疎地域のようなコテコテの田舎の話ではありません。その点はあらかじめご認識ください。

地方は生活費が安い?

地方移住を考えている人は、こういった話を一度は耳にしたことがあると思います。「自然が多く、生活費も安く、通勤ラッシュもない。自分らしく暮らせます。」みたいな売り文句、ありがちですよね。

結論から言うと「ウソ」です。

詳しい内容はこれから書いていきますが、はっきり言って生活費はそこまで変わりません。もちろん安くなる費用はありますが、反対に高くなる費用のも多いのです。本当なの?と思うかもしれませんが、本当です。

収入・支出ごとの説明

収入

それではより具体的に説明していきます。まずは収入から。収入は「人による」としか言いようがないのですが、一般的に東京から地方へ転職した場合はガッツリ下がります。名古屋や大阪であれば別ですが。

地方にありながら日本全国や海外に展開している企業は別として、地方企業の主な商圏はその企業があるエリアなので当然東京よりも売上規模は小さくなります。結果としてかけられる人件費も少なくなります。

仮に東京で年収700万円だとすると、全く同じ職種と職責であっても100~150万円ぐらい下がります。地方は東京と違って人の採り合いもないので交渉して引き上げることも簡単ではありません。

支出

ここからが本題です。生活費=支出について詳しく説明していきたいと思いますが、細かすぎるとややこしくなるので、生活費の中でも金額が大きいものをピックアップしてみました。

家賃

支出の中で恐らく最もお金がかかるのが家賃です。家賃については東京の方が高いのは間違いありませんが、僕が岡山に来て思ったのは「地方の家賃は意外と高い」ということです。

僕が東京で最後に住んだのは三鷹市で、三鷹駅から徒歩12,3分の場所にある新築アパートでした。広さは約50㎡で家賃は12.5万円(確か)。通勤時間は約45分だったので不満はありませんでした。

岡山では岡山駅から自転車で20分ほどの場所。広さは約70㎡でかなり広め。家賃は8万円。築年数が古いのでかなり安いほうだと思います。通勤時間は自転車で約20分。

三鷹の物件と同じような条件で探すとだいたい8万円~10万円の物件が出てきます。なぜ賃貸が高いかと言うと物件がそもそも少ない上、大半の人は「家かマンションを買う」から。また、東京のように人の出入りが多くないのも理由だと思います。

光熱費

まず電気代です。中国電力の電気代がやたらと高かったのでプランを変えたり節電を工夫しても一向に変わらず。思い切ってエネチェンジで探してlooopでんきにしたところかなり安くなりました。そういう意味で東京電力は良心的だと思います。

ガス代は正直かなり高くなりました。理由は都市ガスではなくプロパンガスだからです。プロパンガスは本当に厄介なんです。まず料金が不透明。僕の住んでいる家の明細には㎡あたりの単価が書かれていませんでしたからね。

金額で言えば都市ガスの2倍以上になりました。5000円だと1万円。冬場に2万円近くなった時はビビりました。あまりに高いので別の業者にこっそり話を聞いたところ、業者が大家さんと「新品の給湯器をつける代わりに契約続けてね」という契約を交わしているのでは、とのこと。

電気のように簡単に切り替えることができないので、本当に厄介です。もしそういう契約がない場合はエネピのようなサイトを使って値下げすることは可能だと思いますが、できれば都市ガスの物件に住むことをおすすめします。

ガソリン代

岡山はそこそこの町ですが、車が無いと詰みます。イオンモールと山陽マルナカぐらいしか行くところがなくなります。ということで毎月5000円ぐらいはガソリン代がかかるようになりました。保険や税金入れると年間15万円ぐらいですね。もちろん車両費は別です。

さらに離れた場所に住む場合は一家で二台持つことになるので年間30万円です。もちろん、車の購入費は追加で東京に住んでいた時は郊外の三鷹でさえも車が要りませんでした。車移動はカーシェア、緊急時はタクシー、これで十分です。

食費

地方は食材が安いとか思われがちですが、これも誤解です。もちろん地産の魚介類など安いものはあるのですが、基本的には同価格です。もしかすると少し高いかもしれません。道の駅などで買っても、そこそこ高いです。

外食費はかなり下がりました。というのも車社会なので仕事終わりにちょっと飲んで買えるといった機会が少ないこと、飲食店の単価が東京よりも安いことが理由だと思われます。自炊派にはあまり関係ない話かもしれませんが。

ちなみに僕の場合は外食といっても吉野家や松屋といった全国チェーン店ばかり行くので、東京の頃とほとんど変わっていません。(東京の頃は、ほっともっとやコンビニ飯ばかりでした。)

3万円以上の価値あり。300円の吉野家「定期券」は絶対に買うべし!

娯楽費

娯楽費は月2~3万円ぐらい減りました。我が家の場合は子どもが産まれて遊びに出る時間がなくなったというのもありますが、そもそも地方は良くも悪くもお金を払うコンテンツが少ないです。

都市圏のように新しいお店や流行りのイベントに行くことがないんですよね。行くのは通い慣れた飲食店やショッピングモール。エンタメとして映画や美術館ぐらいでしょうか。どちらかというと移動が目的になっている感じはありますね。

子どもの年齢がもう少し高い家族だとまた変わってくると思います。とはいえお金を払って流行りのモノ・コトを楽しむ機会がグッと減ることは確実なので、支出は間違いなく減ります。

まとめ

上記の内容をサマリしてみます。

収入
・給料:700万円→600万円(-100万円/年)

支出
・家賃:12.5万円→8万円(-54万円/年)
・電気代:0.7万円→1.2万円(+6万円/年)
・ガス代:0.5万円→1.0万円(+6万円/年)
・水道代:0.5万円→0.5万円(±0万円/年)
・ガソリン代:0万円→0.5万円(+6万円/年)
・車代:0万円→2万円(12万円/年)
※120万円の車を5年乗る場合
・車諸費用:0万円→8万円(+8万円/年)
・食材費:3万円→5万円(+24万年/年)
・外食費:5万円→2万円(-36万円/年)
・娯楽費:4万円→1万円(-36万円/年)

合計
・収入-100万円 支出-64万円

収入100万円は実収入にすると80万円ぐらい。それを考慮すると、手元に残るお金は地方の方が16万円少ないということになります。車が2台あると差が広がり約40万円の差となります。

このことを考えると、「地方は生活費が安い」がウソだということはすぐに分かるはずです。もちろん車を持たないことはできますが、地方で車なしの移動(特に家族で)は相当に厳しいです。

地方暮らしのメリットとしてよく挙げられるものうち、自然の多さや通勤の快適さは確かにその通りだなと思いますが、お金の面ではほとんどの人が苦しくなるはずです。

地方で暮らすにしても、やっぱりお金って大切です。移住を考える場合は、お金のことをしっかりと考えた上で、どこに住むのかを考えることをおすすめします。

おまけ

地方の人材不足(特に中堅どころ)が深刻化していることから、東京の年収を維持しながら地方に転職できるケースも増えてきているようです。

ですが、普通の求人サイトにはそういった求人は載っていません。あるのは地方の年収レンジに合わせた求人ばかり。つまり100万円~150万円マイナスのパターン。

そうじゃない求人を探すなら、ビズリーチ日本人材機構といったサービスを使って、人材不足が深刻化している地方企業の経営幹部ポジションを狙いましょう。上手く行けば年収維持どころかアップも可能でしょう。